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インプラント歯科選び  

インプラントとは
 

インプラントの語源はimplant「移植する、植えつける」から来てます。
実際には「インプラント」、それは「歯の根に代わるもの」、すなわち「人口歯根」を指しています。
現在のインプラントは、1951年スウェーデンのブローネマルクが最初に発想してからすでに半世紀が経過しています。
インプラントはチタンという金属でできており、骨の中に埋め込んで歯の根の代役を果たします。
強度や体への親和性が非常によく、骨にしっかり結合して、噛み合わせの力を受けることができるようになります。
一度骨についてしまえば、自分の歯と全く変わりなく噛むことができます。違和感や痛みを感じることはありません。
「インプラントを骨の中に埋め込む」と聞くと、ほとんどの患者さんが緊張します。
しかし実際には、一本インプラントを植立するのに数分もあれば処置が終了します。
麻酔さえ効いてしまえば普通の歯の治療と何ら変わりはありません。通常、少量の局所麻酔だけで処置を終える事ができます。
処置後は、痛みや腫れがほとんどなく、痛み止めを飲まないことが多いです。

入れ歯との違い
 

入れ歯も条件がよく、丁寧につくられてるものなら、あまり不自由を感じることはありません。
しかしインプラントの噛み心地や食べ物を噛み砕く効率は入れ歯とは比べものになりません。
さらに、歯周病が進行したようなケースでは、歯が揺すられ、入れ歯を使用することで歯がなくなっていくことになります。
歯を支える骨をが吸収したケースでは、入れ歯が加速度的に骨を壊していくことになってしまうからです。さらに、入れ歯は歯茎の形に合わせて作って
ありますが、徐々に歯茎がやせてきて合わなくなり、入れ歯が沈下する結果、噛み合わせが狂い、残る歯に負担がかかるので、頻繁に調整が必要です。
上顎の前歯だけがない人の入れ歯はほとんど「アクセサリー」に等しくなります。前歯で噛めば義歯が転覆してしまうからです。
入れ歯は後退戦術といえます。歯を失いながら、将来的に総入れ歯になることを前提に治療をおこなうのであればそれも一つの治療の選択肢といえます。
しかしながら残る歯も蘇らせ、一生入れ歯なしで生活するのであればインプラントを断然お勧めします。

チェックポイントチェックポイント
 

(1)手際がよいこと

インプラントの治療は、すばやく、手際よくおこなうことがポイントです。なぜなら口の中は、どんなにきれいに清掃してる人でも細菌がたくさんいるからです。
インプラント治療の前に歯石の除去や口の中の消毒をしますが、それでも細菌が完全にいなくなることはありません。
完全に清潔な状況でインプラントをおこなっても唾液が入ってくれば細菌感染を起こしてインプラントがだめになります。感染のリスクを減らす為にも、素早い処置が重要です。

(2)全体をみた治療計画

インプラント治療は必要なら増骨を駆使してインプラントの力学的な負担を考慮した設計、最終的な被せ物の噛み合せなど、長期的に健康に使用してゆける治療計画が重要です。

(3)被せ物のチェックポイント

最終的な被せ物は非常に重要です。インプラントや増骨がうまくいっても被せものがダメなら全てが水泡に帰すといっても過言ではありません。
以下がチェックポイントです。

・噛み合せ

被せ物の噛み合せが悪いと顎がずれ、顔が曲がり、姿勢が崩れて頭痛や肩こり、腰痛の原因になります。

・歯列の左右対称性

顎の関節は、下顎骨という一つの骨でつながっているため、左右それぞれが別々に勝手に動くことはできません。
体の中で唯一、左右が同調して動く関節なのです。そのため、顎の位置、関節の位置を決めている歯が左右対称であることは非常に重要です。

・精度、適合はどうか

インプラントの被せ物は非常に高度な精度を要求されます。一般には自分の歯には200ミクロン程度の層が存在し、多少動く為に、被せ物が装着できます。
しかしそれと同じ精度では、インプラントはほとんど動かないため、非常に精密に合っていないと被せることができません。
そのため、被せ物をつくる技工士さんにも非常に高度な技術が要求されます。

・万一ダメな場合は撤退して適切な処置を

完璧を期して治療をおこなってもうまくいかないケースはどんなベテランの医師でもあります。自分の失敗を謙虚に受け止めて、速やかにやり直し、適切な処置をして、患者さんの苦痛を最小限に抑えることができる医師が最良です。

・経験豊富なドクターか

インプラントは骨が十分あれば非常に簡単な処置です。一本や二本のインプラントを植立してそこだけ直す計画であれば、何本かインプラントを植立した経験のある医師であれば時間の差はあれ十分対処できるでしょう。
しかし、骨が細い場合や増骨が必要な場合、噛み合せの問題があり治療が必要な場合、歯周病の問題がある場合など、インプラントを植立する技術に難しさがある場合や治療に総合的な力が必要とされる場合は経験豊富な熟練したドクターでなければうまくいきません。

・メンテナンスの重要性

インプラントは天然菌と異なりプラークがつきにくく、歯周病も起こしにくい印象を受けます。しかし、天然菌と同様、適切にブラッシングをおこない、プラークコントロールをおこなうことは重要といえます。もう一つ大切なことはフォースコントロール、つまり噛み合せの力のバランスをとっておくことです。
被せ物が多少磨り減ったり、噛み癖などで顎の位置が変化し、微妙に噛みあわせが変化したりします。
一年程度に一回は定期検診してプラークコントロールの状況や噛み合わせをチェックするのがよいでしょう。

・必要な設備

歯科診療室には患者さんの体調を管理するため血圧等の測定装置、骨にダメージを与えないようにインプラント専用のドリルモーターシステムが必要です。
また、適切な診断をおこなうためのレントゲン撮影装置や、可能なら歯科用CTがあればなおよいでしょう。

・滅菌消毒の徹底

インプラントに使用する器具は、完全に滅菌されていることが鉄則です。インプラントを植立する場所の骨に細菌が入ったら治療の妨げることになります。
したがって、器具を滅菌するための高圧蒸器滅菌の装置やガス滅菌の装置も必要です。

・総合的な診断、治療の中でインプラントを生かす。

歯科治療は一般の人が考えてる以上にずっと難しいものです。根管治療や歯周病治療、矯正治療、補綴治療と噛み合わせ治療そしてインプラント治療と、
全てが完璧でなければ治療はダメになります。したがって、総合的な力があって治療がうまくいくといえます。

 
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